読了

ハゴロモ

ハゴロモ

主人公の女の子と少し似た境遇にある今の私に「希望」を感じさせてくれた。あとがきによしもとばななさん本人が「弱った人の癒しになる」と書いてらっしゃってその通りだなあと。

私には帰る(逃げる)場所はないし本のように不思議な体験もないけれど、日々それなりに生活できているのは家族と友達とインターネット(!)のおかげだ。大事に巻き込まれそうになった時に助けてくれる先祖たちもいる。他人に期待することさえしなければ心は揺らがないことを知ったし、当たり前を当たり前だと思わず感謝する心があれば、きっと私は生涯大きな事件や事故に巻き込まれることもなく、死んでいけるのではないかなあと思う。