イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

仕事中の一服タイムでちまちまと読了。これしっかり読んでないと刷り込み効果でトラップに気づかない人が結構いるかも。とろこどころ「あれ?」と思う話が繋がらない部分があったりするので、気になって読み返すとトラップに気づくって感じか。あとがきまで読んで完結する物語なので、普段あとがき読まない人もこれはちゃんと読むべき。実際、最後の二行でさっぱり意味がわかんなくなった私は、即効で友達に電話していろいろと説明してもらったのだったが、あとがきを読まなかったのが理解できなかった原因らしいので。

最後の二行でガラッと話が変わっちゃうっていうのは、人それぞれ捉え方があるからってことで、その文章によって全てがひっくり返るってわけではないし正解はないんだけど、素直な人は素直にハッピーエンドってことになるだろうし、斜から捉えればバッドエンドなわけで、タイトルの「イニシエーション・ラブ」ってことも考えながら自分なりの解釈探しをすると楽しいと思う。(私は石丸さんのちょくちょく出てくるあやしい言動をキーと捉えてバッドエンドってことにした)

ちなみに"マツモトユウコ"に関しては最初の3ページ目くらいにすでに出ていて、結末とは関係なかった・・・。