セクハラはなくならない

忘年会。席が確保できるという理由だけでみんな初めて行く店に決めたのだが、なかなか良かった。忘年会シーズンなのに手際もそう悪くなく対応もそれなり、食事も凝っていて不満はなし。あえて不満点を挙げるとしたらグラスやお皿の数が足らないのか、とにかく下げよう下げようとするところ。

二次会はカラオケ。毎年忘年会だけは無礼講(上司が女の子に対して)になるのが決まりみたいになっているのだが今年も同様で、その予兆は一次会から(むしろ業務中から)あったわけだけど、支店の長である人が率先してセクハラ(まがいでもなんでもなく明らかにセクハラ)やってるので部下たちは苦笑してるしかないという状況だった。「踊ろう」と誘ってくるのだがそれはもう手を握って腰に手を回すだけではなく、とにかくべったりとくっついて腰を押し付けてきたり、力ずくで抱きついてきたりするのがわかっているので、私はとにく逃げ回ったわけだけど(耐え切れないほど気持ち悪いし)、後輩はそこんとこ寛容で「年寄りに年一度のご奉仕」的な心持ちで上司の気持ちを損なうことなく受け入れていた(しまいには背中から回された手で乳をむぎゅむぎゅ揉まれていた)。その姿は新人ちゃんが断れない状況に追い込むことになってしまい、かわいそうに踊らされたりびったり抱きつかれていたので、こういう線引きは大事だなと思いつつもどうにもしてやらなかったことに対して自己嫌悪したりも。

名の知れた親会社でのセクハラ講習会に参加しているにも関わらず、酒の席だからってなんでもありになってることや(「セクハラですよ」と言っても「そんなのはどうでもいい」と聞く耳持たず、ソファに座ってる正面側から腰を振りながら膝に座ろうとする。おっぱいパブじゃねえよ!つーかケチなので金払って遊ぶ店には絶対行かないヤツだから余計許せない)、普段は部下の失敗などは全て社長に直報告するくせに、自分はといえば社長の目の届かない場所でこうやってることに腹が立つ。一応零細企業ながらもセクハラ・パワハラ相談窓口は設けられているのだが、窓口担当者と支店長は通々なので軽口でも言えるわけもなく、結局は泣き寝入りなわけだ。本当は上司となんて二次会なんて行きたくないのに、たまには付き合ってあげないと・・・というみんなの気持ちや楽しもうとしてる空気を読めないオヤジのせいで、ものすごく後味悪い忘年会だった。

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私を目の上のたんこぶと思ってるだろうと思ってた上司から思わぬ言葉が出てきて泣いてしまった。酒飲んでないのに号泣に近い感じでみっともない。この時期に優しくされると無理。