父と母が北海道から帰ってくる日。札幌から寝台特急で帰ってくるプランに喜び勇んでふたりで申し込んだのはいいけど、「22時間父さんと向き合って何を話していいのやら・・・」と言いながら出て行った母の気持ちが痛いほどわかり、諍いなく帰ってくればいいけれど、と気になっていた。

帰宅後「どうだった?」と聞くと電車の中ではヒマな時間なんてなくてちっともジッとしていなかった、と。父は父で電車の揺れに酔ってしまい、始終寝台で寝て過ごしたとか。奮発した食堂車でのディナーの様子はポラロイドに収められており、メニューの横に貼ってあった。ふたりとも笑顔。

お土産の鯖鮨や蛎の葉鮨をいただき、そそくさとベッドに入る。