昨日の同窓会で長年のトラウマのひとつが少しだけ良い思い出になった。

小4の頃、好きな子の下駄箱にラブレターを入れておくのが流行っていて、私もその流れに便乗し同じクラスの男の子にブレターを出した。自分でも恥ずかしかったのか、友達には言わずたったひとりで決行したのだ。翌日その子から「僕も好きです」的な返事が届きすごくうれしかった。その頃は彼氏彼女なんてのは関係なく、ただ両想いであるかどうかの確認だけだったので、それならば・・・と「今度○○公園でお話しましょう」みたいな内容の返事を書いてまた下駄箱に入れておいた。次に届いたのは「今までのは全部ウソ」と書かれた手紙。読んだ瞬間、クラスの男の子数人の顔が脳裏に浮かび、みんなで私の手紙を見ながらニヤニヤしている姿が見えたと同時に「やっぱりね・・・」とも思った。その一件から、好きな子ともクラスの男の子とも話をしなくなり、その後も大人になるまで同級生の男の子が苦手で話ができなくなった。今でも自分の知らないところで笑われてるんじゃないかと思う、"被害妄想癖"の始まりでもある。

で、そのラブレターを渡した彼が2次会のカラオケ屋でたまたま正面に座っていたのだが、突然何を思ったのか「オレ、○○(私の苗字)からラブレターもらったことあるよね?」と言い出したのだ。思い出したくなかった一件だったし、いまさら恥の上塗りも嫌だったので「えー覚えてないよー」と返したら「オレの夢かもしれんけど、確か小4くらいの時にもらったんだよね。覚えてないかなあ」と彼は渡した時期もしっかりと覚えていたのでびっくり。ますます恐くなり「覚えてない」の一点張りで通したら「あの時オレも好きだったんだけど恥ずかしくて返事書けんかったんよねぇ(いやいやアナタ書いてますよ)。周りのみんなにも冷やかされてすっげー恥ずかしくてさー」と。カラオケの順番がきたので話はそこで終わってしまったのだが、あの「全部ウソ」と書かれたラブレターの裏側には思春期特有のものがあったことがわかり少し安心した。"トラウマ"だったことを白状し笑い話にしてしまってもよかったのだが、彼の隣には今の彼の妻である同級生の女の子が座っていたので言わずにいた。いま思うともしかしたら彼はあの一件を詳細に覚えていたのかもしれないなあと思う。