沖縄旅行5目(最終日)


部屋からの眺め。今日もまた雨。

5時頃隣がごそごそと動きはじめたのをきっかけに目が覚めてしまい、昨晩のことが気になってたのでまた眠れず。隣から寝息が聞こえてきたので私はベッドを出て換気扇があるバスルーム前で煙草を吸いつつ悶々と過ごす。そのうちガバッと起きてバスルームの方に来たが寝ぼけていたのか何なのか無言で突っ立っているので、邪魔して悪いねぇと思いながら灰皿持ってベランダへ移動。雨がやまないので寒い。シャワーの音が聞こえてきたので、顔合わすの気まずいからとりあえず寝ようと頓服飲んでから昨日のことを詫びたメモを置いて布団にもぐって寝た。

8時半に「朝めし行くよ」と声をかけられて起こされた。どうやら仕事をしていた様子。食欲ないなあと思いながらも日本食レストランへ着いていく。なんとか胃が受け付けてくれそうなおかゆと漬物とたまごやきを取ってきて食べようとしたらさすがに量が少なすぎたようで「それだけでいいの?」と指摘あり。「あんまりお腹空いてないよー昨日お肉食べたからだろうね」と笑ってみたが本気で笑えてなかった様子。すまん…。

お互い無言で帰る準備して11時チェックアウト。

特に行きたいところもないのでとりあえず帰り道にある残波岬に向けて出発。近くにあると思いきや結構な距離があったので運転しながら眠くなった。音楽なし、会話なし、だから。

残波岬到着。雨もあがり遠くからでも波の音が聞こえる。

遠目からでもすごい波なのだが

近くに行くともっとすごい

ごつごつの石灰岩を渡り歩いて波のすぐそばまで

調子に乗ってこの岩場の向こう側に降り「波に飲まれそう。やばいよ。こわいよ」と言いながら波をバックに記念撮影する。友達の番になって良い波が来るのを待ってたら大きな波が来て友達が…びしょ濡れに。これ幸い、ふたりで爆笑ししてようやく空気が和んだ。


岩場の方には『自然を侮るな』と立て看板が。注意されてんのに岩の端に向かう人もいる。こっちはこっちで崖になっていてこわい。風も強いので後ろから風が吹くと海に落とされそうな感じ。なんだかんだで1時間くらい波見て自然の驚異に触れた。

  • 宜野湾周辺でタトゥースタジオを探してみる

お目当てだったらしい"梵天"はみつからず、みつけた数軒はオープン前だったため諦めかけたところに、アメリカンビレッジのすぐ近くに女性がやってるタトゥースタジオ*1発見。パッと見ネイルサロンかって感じのかわいい店構え。近くのコンビニに車を停めて話を聞きにいく。「予約してないんですけどいいですかー」と入っていくと「どうぞ。そこに写真ありますから」って彫ったデザインをたくさん貼ってあるアルバムを見せられる。女性らしく繊細な彫りだなあと思いながらあれやこれやと見て、私もますます彫りたくなってきた(目の端もしくは手首あるいは肘下に☆を入れたい)。和柄も彫れるみたいでかっこいいのがやまほど。待合室のすぐそばでは開けっぴろげで外人の足の甲に彫ってる最中。歯医者みたいななんともいえない音が鳴り響いていた。いつまでも写真眺めてても仕方ないのでカウンターにいた男の店員さんに詳細を聞くことに。手首周りぐるっと一周文字のみで30分もあれば彫れるそうな。料金は1万円弱らしい。「どういう言葉いれます?」とか「フォント決めてください」とかとんとん拍子に話が進んでいくので「いまから福岡に帰らないといけないのでとりあえず話だけ…」と制して、デザイン打ち合わせから彫りまでの詳細を聞いて店を出る。ようやく話が聞けたのでふたりとも満足して近くのブルーシールでアイスを買いわきあいあいと。

飛行機の時間も迫ってきたので最後は沖縄そばで締めることに。嘉手納基地近くまで移動し、沖縄そば本に載っていた店へ(店名失念)。

沖縄そば(小)。といえども量が多い。可もなく不可もなく普通に美味しいそばでした。

モツ炒めがのってるそば。

空港方面に向かい出発した直後に寝てしまい、おもろまちに着いた頃に起こされる。すまない…。おもろまちにはDFSしかないので降りずに空港近くのジャスコに寄ってもらうことにして移動。さすがに夕方は混むね。30分くらいかけてジャスコまで行き、沖縄そばのゆで麺とスープ、石垣島のラー油、チューリップ印のポーク缶、天使のはね(バリうま)、じーまみ豆腐を購入。友達はパン屋のおねえちゃんがかわいいからってわざわざパンを買ってた。


デミ男さんお疲れっしたー!5日間の走行距離500kmで一度もガソリン補充せず。驚異的な燃費の良さ。ジャスコ前の友達が以前掘ったことのあるスタンドでガソリン補給。ほぼ空の状態で満タンにして4000円ちょっと。ありがたやデミ男。

ジャスコ裏のレンタカー屋に返却し、空港まで送ってもらう。搭乗時間40分前に到着。空港のお土産屋でおもろケーキと紅いもタルトを買い、手荷物検査場を通ってからジャスコで買ったパンを食べて搭乗を待つ。そろそろお別れかと思うと少ししんみりした。帰りはクラスJだったのでゆったり。飛んですぐ爆睡。

福岡着21時。すごく楽しい沖縄旅行だったのに私の不始末で最後の2日間をダメにしてしまい、申し訳ない気持ちとお別れのさびしさで泣きそうになりながら荷物を整理した。どちらからともなく喫煙所へ行き煙草を吸ってると突然「ダウンベスト、洗うなりなんなりする前にポケットちゃんと確認してからにしなよ。内ポケット付いてたよね?」と言われ「わかった」と返事をしたものの“沖縄で着てないからダウンは洗わないよなあ…そもそも内ポケットなんてあったかなあ”と思ったのだが、とにかく別れる前に失態をきちんと謝っておかなければ、とタイミングを計っていたので深くは考えなかった。たばこを吸い終わりいよいよ別れる時「じゃあまたね」と言われ「本当にいろいろごめんね」というと「だいじょうぶ。楽しかったよ」とぽんぽんと背中を叩かれた。申し訳ない気持ちともう二度と会えないかもという気持ちがごちゃまぜになって泣けてきて、まともに顔を見れなかったから彼がどんな表情だったのかしっかり見れなかったけど、振り返ったらちゃんと手を振ってくれてたので少し安心した。

家に帰ってからしばらくしてダウンベストの件をふと思い出し、もしかして…と内ポケットを探ると彼に渡した8,000円が出てきた。本当に悪いことしたなあとめそめそ泣いてたら彼から、旅行の段取りありがとうってことと色々あったけど楽しかったよとメールが届く。普段めったにメールしない人だしそもそもこんな風にお礼のメールをするような人ではないので、余計に申し訳ない気持ちでまた泣けた。