3月総括

そろそろ3月もおしまい。怒涛の3月だった。伯母のことから自分のことまであれやこれやと。充実というにはあまりにも激しい1ヶ月だった。

伯母は最初に出された薬でずいぶん調子が良くなってきた。一緒に住んでいる妹ふたり(私にとっては伯母)に私が病院に連れて行ってくれたと話したようで、ふたりの妹たちも事の重大さにようやく気づいてくれたのか、伯母に対する接し方が少し和らいできたように思う。伯母が持ってる元来の面倒くささはなくならないけど、しゃべりも良くなってきたし睡眠も取れてるみたいだし、しばらく病院に通っていればそのうち良くなるだろう。

第1週。従妹の付き合いで中田裕二(元・椿屋)のライブへ。ゆったりめだったため、後ろの方でしみじみ聞き入っていたのだけど、中盤あたりで入ってきた女性3人組が激しく、中田が話す度にいちいち黄色い声を発するのでまいった。ライブの楽しみ方は人それぞれだから仕方ないんだけど、黄色い人は黄色い人でまとまってほしい気がする。

第2週。長崎と広島から友達が福岡に来てお泊り会。美味しいものを食べたり買い物したり、サプライズでバースデーをお祝いしたり、充実日だった。翌日はそれぞれ予定があったので午後早めの解散だったけど、ひさしぶりにみんなで集まれたのは良かった。

3月14日。伯母の状態が落ち着いたと思ったら今度は祖母の状態が悪くなって、当初言われていた日よりも早く亡くなった。息をするのも苦しそうだったので見かねた母が「がんばらなくていいよ」と声を掛けて帰った翌日だった。痴呆の症状が出始めてから12年と長くなったから、介護をしていた母のことを考えると正直安心したのもあるが、小さい頃から可愛がってもらった祖父も祖母も居なくなってしまった淋しさもある。私のことを認識できなくなり話もできなってから8年近くなるので、祖父の時よりも悲しみは小さかった。けれど、意思表示もできなければ水さえも飲ませてもらえない状況と、長く暗いベッドの上での生活を思うといろいろ考えさせられることもあって、せめて最後くらい水を飲ませてあげたかったなと思った。あの世でじいちゃんと再会できたかな。ふたりで美味しいもの食べてるといいな。

通夜、葬儀と終わった翌日、第3週は、愛媛からまいさんとまいさんの下のお子さんが福岡にいらっしゃったので数年ぶりの再会。ランチして買い物して映画を観て(寝てしまったけど…)ホテルの部屋にまでおじゃまして夜遅くまで楽しく過ごさせてもらった。たくさんの愛媛土産とたくさんのニコニコをいただいて充実した日だった。

第4週。春分の日は熊本まで西南戦争で亡くなった先祖の追悼式へ伯母と従妹と一緒に出向く。

週末は従妹と台湾へ。台湾大好きな従妹に便乗という感じ。

〈1日目〉
昼過ぎに到着し、ホテルのある西門町で魯肉飯、ピータン豆腐、きゅうりの漬物?を食べる。中山へ移動しクチコミが良かった日本人がやってる整体へ行き、近くでみつけた素敵なお茶屋さんでお土産を買う。余りの寒さに安い防寒具を買ってから寧夏夜市へ行き、お茶屋さんでおススメされた豆花屋さんで白木耳と芋餅の冷たい豆花を食べ、迪化街で見つけた美味しそうな蒸した丸鶏を買い、西門町で激ウマ麺線(素麺)や揚げた偽ホタテフライを食べ、イカの麺と豚耳と葱の和えたやつ、レタス炒めのセットを買って帰りホテルで夕食。

〈2日目〉
天気良し。ゆっくりめに起きてMRTで地元っ子に人気の朝ごはん屋さんへ。まさかの長蛇の列に30分ほど並び、揚げパンと甘い豆乳、卵焼きが挟んであるしっかりめのサンドイッチのようなものを食べた。もちろん美味しかったのだが、30分並んでまで食べるほど美味しいものなのかは不明。迪化街へ行き、寺があったので入ってみるとお寺のガイドさんにお参りの仕方を教えてもらえるということで、静岡から一人旅していた女性と一緒にお参りし、月下老人のお守りと赤い糸をいただいた。古い街並みを楽しみながら漢方薬や干物を買い漁り、一旦ホテルに戻ってから夕陽の時間に合わせてMRTで40分ほどの場所にある淡水という町へ。よく晴れた日曜日だからかまさかの大賑わいで芋の子状態。歩き疲れてへとへとになったが、キレイな夕日が拝めたので心が洗われた。帰宅ラッシュに巻き込まれないよう時間調整のつもりで骨董品屋へ入ってみたら、店主の友達の日本語が上手なおじさんに気に入られて3時間ほど話し込んだ。遅くなったので帰るつもりが淡水の夜景を見て帰れと半ば強引に連れていかれる。と言ってもおじさんの妹さんがバスに一緒に乗ってくれておじさんはバスの後ろからバイクで追走するという形で。夜景も一緒に見るとなると時間がなあと思っていたらその場で解散となったが、なんだかんだで仲良くなって電話番号を交換して別れた。寒い中歩き廻ったせいか、従妹が鼻水ずるずるになってしまう。西門町へ戻ってから屋台で黒胡椒たっぷりの薄い葱焼きのようなものを食べ、昨日の店の隣で空心菜炒め、ビーフン炒め、ピータン豆腐、きゅうりの漬物を買って帰りホテルで夕食。すでに0時…。

〈3日目〉
従妹だけ早起きして国父紀念公園へ地元民の観察へ。元気良すぎる従妹。ホテルで花巻とフルーツとコーヒーをいただき、念願の「鼎泰豊」へ。昼前だったので並ばずに入ることができた。普通の小龍包、トリュフ小龍包、牛肉麺、鶏スープ、白菜の漬物炒めをいただく。全体的にあっさりめでいくらでも食べられる感じ。トリュフ小龍包ちょう美味しかった。永康街へ移動しお茶を買い公園で一休みしてから一旦ホテルへ荷物を置きに戻り、西門町をぶらぶらしてから今回の目的のひとつである白菜の漬物の鍋を食べに行く。鍋と餃子と豆腐の細切りと野菜の和えたの、ゴーヤのごま油和えをいただく。白菜漬鍋はあっさりさっぱりの鍋でとても美味しかったけどどうやら私も風邪をひいたようで途中でギブアップ。風邪薬を買ってホテルでひと眠りし、22時頃から西門町で足マッサージと全身マッサージのフルコースを。120分間ずーっと仲間同士でしゃべりっぱなしのおばちゃんたちがおもしろかったが、肝心のマッサージは気持ち良いより力強い過ぎる方が大きくて最後には体中痛くなってしまった。ぐったりしながらも、荷づくりをしてから就寝。

〈4日目〉
妹だけ早起きしてまた公園へ散歩。私は目が覚めたらすでに9時。風邪具合がひどくなり喉の痛みとだるさがあった。慌てて支度をし、小龍包の有名店「京鼎楼」へ。開店までに少し時間があったので近所の古い街並みを見て周ってから15分後ようやく朝食。キレイな店を想像していたが庶民的なお店だった。鼎泰豊があっさりならこちらは濃いめ。通常の小龍包、烏龍茶小龍包、海老炒飯、ピータン豆腐を注文。小龍包は肉汁が濃厚で食べ応えがあるし、烏龍茶小龍包はお茶の香りが広がって美味。具合が悪過ぎてたくさん食べることができず残念だった。食べた後は散策中に見つけた地元の美容院で台湾式シャンプーをしてもらった。私は具合が悪かったので従妹だけだったのだが、髪は濡らさず座ったままガシガシと良い感じに洗ってくれ、マッサージ効果があるらしく、台湾式シャンプーが念願だった従妹はすごく満足していた。600円程度でブローまでしてくれるので、出の悪いホテルシャワーで苦労して頭を洗うより毎日通った方が良かったと後悔。体調が少し良くなったので龍山寺という台湾で一番古いお寺へ行く。装飾など美しく古いながらもキレイに保たれている様や、信仰心が強いのか熱心にお参りする現地の人がたくさんいて、その様を見ていると心が洗われるようだった。ここの月下老人には友達の分のお願いを。まだ時間があったので寺の地下街で占いをしてもらった。私はこれから10年先総合的には良さそうであったが特に良い出会いがあるなどとは言われず、従妹は今年と再来年にチャンス到来とのこと。楽しみである。ホテルまで古い街並みを歩き、途中のカルフールでお土産の補てんをし空港へ。具合が悪過ぎてバスに乗るのは諦めてタクシーで。搭乗時間ギリギリになってしまって焦った。帰宅後、あまりの具合の悪さに荷物も解かず早々に寝た。

台北の旅、最後にひどい風邪をひいてしまったことで食べたいものが食べられず少々悲しい思いをしたが、総体的にはとても楽しい旅だったし、韓国とは違う魅力があってとても良い街だった。泊ったホテルの従業員がとても親切で感じも良く、タクシーでも嫌な思いもせず、淡水ではおもしろい出会いがあり、ごはんは何を食べても美味しかった。きっとまた遠からず台北再訪するだろうなあ。今度はゆっくりと街のひとつひとつを堪能したいな。