しあわせな妄想が湧いては消し湧いては消し。そうやっていままで生きてきたからとっくに諦めてるつもりだったけど、時々夢を見たくなるってことは、やっぱり諦めてない証拠だろう。望みがないところにいつまでも執着してるのは、一時の夢だとわかっていても心が温まる一瞬が欲しいからだ。

生年月日も血液型も同じ女友達がいて、私たちは時々似ているけれど基本的な考え方も趣味も違う。だけど、生まれた場所も年も性別も違ってたって、まるで同じ人間みたいに考え方や趣味が同じだったり、空気みたいな存在になれたり、なんだか不思議な感じがする。彼といると時々「男に生まれたかった」って思う。