これは書いておかねばなるまい。6/1から(本人も自覚)続いていた上司不機嫌案件について、8月休み明けあたりから徐々に良くなってきて先週はあまり好きではない同僚の昇格祝いの幹事を自ら申し出るほどにまでなった。事務所の中の空気もずいぶん和らぎ、本質は変わらないんだろうけど反省したのかなと思っていたところ昨晩本人より弁明あり。

たまたま昨日は事務所に上司と私と後輩の3人しかおらず、いままで昼ごはんは食べないスタンスでいた上司がめずらしく弁当を買ってきて私たちと一緒に食べた。その場で私の誕生日の話になり、では今晩誕生会をしよう!と提案があった。実際、私はやならきゃいけない仕事があったしそのひとつの締切が月末ということもあって、誕生会どころではなかったのだが、ここ数ヶ月のことを考えると飲みに誘えるまで回復したのだから行くべきだな、と思い直し参加した。

今までと変わりなく仕事の話やプライベートな話をたくさんし、上司も後輩もハイペースでグラスを空けていた。正直、何食わぬ顔で笑っているふたりを見てちょっと怖いなとも思ったりもしたけど、後輩も上司の変わりようを一生懸命受け入れようとしているのだなとも感じて、私は1歩引き気味で様子を見ていた。仕事の話から上司が神妙な面持ちになり「オレもさ・・・」と言いながら目に涙を溜めて言葉を詰まらせた。後輩はすぐに「もう良いよ」と言ったけど私は聞いておく必要があると思い黙って待った。6/1から3ヶ月ものあいだ良くないと思いつつもプライドが邪魔したりきっかけを掴めなかったりでなかなか元通りにすることができなかった、何人もの上司に注意を受けたし、私にも後輩にも迷惑をかけたしつらい思いをさせて本当に申し訳なかった。と涙を流しながら話していた。そのあいだじゅう後輩は泣いていたけど私は堪えて本当のところを見極めようとじっと黙って聞いた。

上司自身も改心し、事務所内の空気が少々良くなってきたことで安心したようだし、自分の置かれている立場もちゃんと理解し、これからは自分が中心になってまとめていこうとも思っているようだった。私は私で上司の気持ちもわかっていたし後輩のこともわかっていた。事の発端はどちらか一方に原因があったわけではなく、それぞれに原因があったり気を遣ってのことだったわけだけれど、私は後輩の味方にならないと会社が回らないと判断してその立場を取った。後輩は「つらかった」と言って泣いたけど、私だってつらかった。でもそれは言わずにいた。

一番嬉しかったのは、私たちが相談していた大阪に転勤した上司が2回ほど電話をして、改心するように話してくれていたこと。福岡にいる上司や他の男性たちは本気で何かをしてくれなかったから、不機嫌上司のひとつ下だから言いづらかったんじゃないかとも思うけど、そうやってこっそりと手を差し伸べていてくれたことを知って、私はあの人に仕えていてよかったなと思った。

とりあえずは、ひと段落。これで少しは仕事もやり易くなるだろう。仕事面で直接関わりのある記憶喪失の上司はもうどうにもならない。誰もがそう判断しているのでこれは私ががんばらなければならないし、ひとり辞めた補充はないから仕事事態は忙しいけど、精神的に追い詰められるより全然楽だ。


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昨日、仲良しに誕生日会の件は断った。先週の話では、看護婦ちゃんと話し合ったことや私に対して話さなければいけないことがあるから、その話を聞いてから決めて、と言われていたけど、昨日までに仲良しからは連絡がなった。予定の日は数日後に迫っているのに連絡をしてこなかったことも、看護婦ちゃんと不動産屋くんに対して「どうでもいい」と彼女が口にしたことも許せない。仲良しとのことをなあなあにして受けることはできたけど、私の気持ちは看護婦ちゃんも不動産屋くんも知っているわけだし、そんな中4人で集まっても仲良し以外は満足できないと思うし、何よりもこれを受けることが仲良しは許しを得たと判断し考えることを止めるだろうと思ってお断りした。

仲良しからの返事は「私にとってアキちゃんはホントにかけがえのない存在だからアキちゃんに感じさせてしまった想いに後悔と申し訳ない気持ちしかないよ。私が必要だったら呼んでほしい。答えがないなら許してくれる日を待ってる。どうしたらいいんだろ〜」と。私から看護婦ちゃんと不動産屋くんには話をしておく、とは伝えたけれど、私が断った時点で自分が声をかけていたふたりには自ら事情を説明し詫びをいれなければならないのに、当然のことながら連絡はされていない。結局、仲良しは私が本当に伝えたかったこと、考えてほしいことは何ひとつ理解できてないのだ。長く付き合ってきてお互いの事情がわかっているとしても、相手に対しての誠意や気遣いは絶対になくしちゃいけないもの。感謝する気持ち、謝罪する気持ちを持たなければ、本質的な付き合いなんてできない。

最近はかつて一緒に働いていた7つ下のかわいい男の子が家に来てくれたり仲良く遊んでるようなので、寂しさは紛れているだろう。これから先、仲良しと私たち3人がどんな風になるかなんてわからないけれど、形の上で元に戻ったとしても私たちは彼女に対して本気で接することはないだろうな。人生のパートナーを失い、本当に大切な友達を失い、その重大さに気づくこともなく、彼女はまた新しい恋人や友達を次々にみつけ気が合わなくなれば切り捨て、という風に生きていくんだろうなと思う。