金曜日は映画デート。デートらしいデートと言えばいいのか、街で待ち合わせて映画館に行くなんてことないからちょっとテンション上がり気味で、たまに違う感じの服装で行こうかと意気込んでみたらアンバランスな組み合わせになっちゃったよ。飲み会抜けてきたヤツの顔はちょっと赤くていつもより饒舌。

「パレード」を観た。ヤツは原作読んで観たかったらしいのだが私は読んでおらず、前日寝てなかったからどうかなあと思ってたけど、なかなかテンポ良く話が進んでいくので最後まで眠くならずに済んだ。なんとなく話の流れは予想できてはいたけれど、進んでいくうちに深みにハマって終わった頃には本当にぐったりで立ち上がるのもどうかという感じ。自分に被るところがたくさんあったからっていうのもあるだろうけど、口から荒い乾いたスポンジをドンドン押し込まれて吐き出したいのに吐き出せない、息を思い切り吸いたいのに吸えないという、もがき系のイヤさ。監督の狙い通りなのかはわからないけどとにかく後味の悪い映画だったことには違いない。

映画終わってからは外の公園で煙草を吸いながらヤツのストーリー解説がはじまった。このパターンは終電逃す感じだなあ・・・と思いつつ、完全に消化不良だから聞いて納得して帰りたかったのもあって長々と話し込んだ。「電車あるの?」「ないねぇ」「歩いて帰るの?泊まる?」「いいんですか?」「いいよ」というような会話の元、夕飯を食べてない私に付き合って寒い中ずいぶん歩いて昔通ってたラーメン居酒屋へ行く。熱いお茶とポテトサラダをつまみに"最近気になる女優"の話で盛り上がる。お互い名前を知らないからヒントを元にiPhoneで調べつつ。気がつけば2時近く。タクシー拾って帰宅。

今回は甘い感じなんてなくてそれぞれシラッとした感じで朝まで眠ったのだが、それはそれで良いもんだなあと思ってて、外を見たらひさしぶりに良い天気で。10時頃にはそろそろ起きるよーみたいな話になったはずなのに、気がつけば薄暗い部屋に逆戻り。結局流されてしまうのだね私たち。前みたいに微妙な空気はなくて、お互いゴロゴロしながらいろんな話をした。結婚の話とか子供の話とかお互いどう考えてるのかってのも話題になった。私たちの行方には触れずに。まあそんな風で良いとこ取りなのはお互い様なのでなんとも言えないけど、こういうことが長く続くとも思ってないので、仲良くしてくれてるいまを楽しむしかないのかなあなんて思いながら夕方ちょっと早めに帰宅。



昨日は「いろんな用事が済んで気が向いたらね」ということだったので私は夕方まで寝て、夕飯の仕込み担当だったので「もし気が向くようならごはん持って伺いますが」とメールするとOKとのこと。暗くなってから、ごはんと大量の海外旅行のパンフ持ってでかけた。私が作ったごはんに対してはいつも「これはこしょうが効いてるね」だとか「醤油とバターの味がする」とか感想がある。食に執着しないし、料理しない、できない人なのに珍しいなあと思いつつ、私は持ってったイチゴと蜜柑を食べながら、きれいに平らげていくのを見ていた。言わなきゃ悪いと思ってるようであまり感じてないくせにサラッと「美味しいよ」と言うところがかわいい。

私が一番行きたいバリと2番目に行きたいシンガポールはすることがなさそうということで却下。残ったのはカンボジアバンコクで、さほど乗り気でないみたいだけど、来月は長く休みが取れるらしいので行く気はあるみたい。この話はヤツがパスポート取らなきゃはじまらないので(もうひとつの仕事のために取るのであって私と海外に行くのが目的ではない)決まるのはまだかかりそうだけど。ようやく海外に行ける相棒がみつかってうれしい反面、沖縄の二の舞になるんじゃないかとちょっと心配になる側面もあり。実現するかどうかはまだ微妙だけど、一緒に行けばそれなりに楽しめることはわかっているので、決まればいいなあと。